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勝竜寺城（京都府）

しょうりゅうじじょう【城】


[勝竜寺城（京都府）]
南北朝時代に北朝（足利尊氏）方の前線基地として、細川頼春によって築かれたといわれてきたが、歴史的根拠はない。“応仁・文明の乱”（1467～）では、西軍の拠点として畠山義就が修築している。織田信長によって足利義昭の入京（永禄11・1568）が果たされると、勝龍寺城は旧城主の流れを汲む細川藤孝に与えられ、元亀2年（1571）、藤孝は反織田勢力による山城侵攻に備えて城を改修した。天正10年（1582）の“山崎の合戦”では、明智光秀は勝龍寺城を前線拠点とし、山崎での敗北後、一旦勝龍寺城に退却し、近江坂本城めざして脱出するが、途中の京・小栗巣で自害して果てる。勝龍寺城は秀吉の大軍に攻められ落城し、その後、廃城となった。