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古河城（茨城県）

こがじょう【城】


[古河城（茨城県）]
現在の茨城県古河市（下総国）の渡良瀬川東岸にあった城で、室町時代には古河御陣とも呼ばれ、北朝足利氏の拠点の一つであった。起源は、平安時代の末期に下河辺行平が古河の立崎（竜崎）に築いた城館とされている。城が築かれた台地は、川とその東側に広がる沼地にはさまれ、北から南に伸びる半島状になっていた。江戸時代の城域は、水堀を含むとおおむね東西約05km、南北約2km程度の広さであり、城域の西側は川に接し、残りの三方を水掘に囲まれていた。城域の東南から南側は、通行が困難な沼地であり、これらの沼地と渡良瀬川を生かした水に守られた要害であった。