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江尻城(静岡県)

えじりじょう【城】


[江尻城(静岡県)]
戦国時代駿河を治めていた今川義元が桶狭間で織田信長の奇襲にあい戦死すると、永禄11年(1568)甲斐の武田信玄は駿河に攻め入りこの地を占領した。翌年信玄は東の北条氏、西の徳川氏に対抗するため、蛇行する巴川を利用して急いでここに城を築いた。10年後の天正6年(1578)、城将であった穴山梅雪は、城を大改築して高層の楼閣を建て「観国楼」と名付けたが、天正10年(1582)、徳川家康に降伏して江尻城を明渡した。その後家康が江戸に移るとともに、豊臣氏、徳川氏と城将が代わったが、慶長6年(1601)城ができてから32年を経て廃城となった。