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井上城(長野県)

いのうえじょう【城】


[井上城(長野県)]
大洞山の北嶺に築かれ、大城、小城と麓の居館と竹ノ城からなっている。清和源氏頼信の孫、満実が11世紀後半に高井郡に入国し井上氏を称し、信濃に最も早く入ったので信濃源氏の祖ともいわれる。鎌倉幕府が滅亡し、信濃守護職北条氏の支配が崩壊を経て戦国時代には武田氏と対立。天正10(1582)年、武田氏が滅亡し織田信長が横死すると北信には上杉景勝が侵攻し川中島四郡を制圧し、井上満達等の北信の在地領主は旧領を回復した。しかし慶長3(1598)年、上杉景勝が会津に移封になると井上氏もこれに同道し、井上城は破却された。