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上毛

こうげまち【福岡県】


[上毛]
2005年、築上郡新吉富村、大平村の合併の際、住民等を対象に公募結果を踏まえ、協議会での投票により決定した町名。「上毛」は、1896年以前の旧郡名に復した町名、古くは「上毛の庄」と呼ばれたことによる。「上毛郡」は、古代からの郡名、「和名抄」は、豊前国「加牟豆美介(かむつみけ)」と訓じている。「かみつけ」とも呼び、後に「こうげ」と呼んだという。『「毛」という字は、「食物」を意味していました。勢力拡大を図っていった大和朝廷は、穀物がよく稔る地域の名称に「毛」という字を使い、屯倉(ミヤケ)という直轄領から収穫した米を貯蔵する倉をつくりました。そして、屯倉は後に地方役所となりました。なお、「上」という字は、朝廷への近いことを意味していました。したがって、地名に「毛」という字が使われている地域は、自然災害が少なく五穀豊穣、山の幸、平野の幸、海や川の幸が豊かで、人々が住みやすく古くから栄えた誇りある地域の名称として使われています』という。なお、他の候補には「上毛(かみげ)」・「東雲」・「大吉」などがあった。