修正依頼



荻野吟子

おぎのぎんこ


[荻野吟子]
1851-1913
女性運動家としても知られる近代日本最初の女性の医師。現在の埼玉県熊谷市で名主の家の五女として生まれ、1867年(慶応3)、後の足利銀行初代頭取となる稲村貫一郎と結婚。1870年(明治3)に夫からうつされた淋病がもとで離婚。上京して治療を受けた経験から産婦人科医を志すようになる。1879年(明治12)に東京女子師範学校(お茶の水女子大学の前身)を卒業すると私立医学校・好寿院に入学。1884年(明治17)、ついに医術開業試験に合格して湯島に診療所「産婦人科荻野医院」を開業。39歳の時に13歳年下の敬虔なキリスト教徒だった志方之善と再婚し、北海道に渡って夫と共に苦難の道を歩んだが夫とも死別。1913年(大正2)、脳動脈硬化により亡くなった。享年62。