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岡本かの子

おかもとかのこ


[岡本かの子]
1889-1939
大正から昭和へかけて活躍した小説家、歌人、仏教研究家。豪商の大貫家の娘として生まれ、本名カノ。16歳のころから大貫野薔薇という雅号で歌人として活躍。21歳の時に岡本一平と結婚。翌年、長男・岡本太郎を出産した。その後、一平の放蕩、芸術家同士の夫婦間の問題や兄・晶川の死去、母の死去などが続いて衝撃を受け、その中で長女を出産するが神経衰弱に陥り精神科への入院も経験した。かの子と一平は宗教に救いを求め、親鸞の『歎異抄』によって生きる方向を暗示されて仏教に関するエッセイを発表するようになり、仏教研究家としても知られるようになった。晩年の数年間は小説の執筆活動に力を注ぎ、1939年(昭和14)、油壷の宿で脳貧血で倒れ、2月18日に49歳で死去した。