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原采蘋

はらさいひん


[原采蘋]
1798-1859
江戸時代後期の漢詩人の代表的人物。男装の女流詩人として知られる。名は猷(みち)。采蘋は号。筑前国・秋月藩に仕えた儒学者・原古処の娘。江戸詰め勤務の父に同行し、少女時代から各地を旅し、詩を読み、文人墨客と交流した。当時、女性が単身で旅行することは制度上も安全上も困難だったために男装・帯刀して行動したという。生涯独身を通し、1859年(安政6)、長州藩の萩へ土屋蕭海を訪ねたが同地で病を得て客死。享年62。