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妲己のお百

だっきのおひゃく


[妲己のお百]
生没年不詳
「妲己」は中国殷王朝末期の妃で、悪女の代名詞的存在とされた。狂言作者・河竹黙阿弥の「妲己のお百」で知られる吉原の遊女、毒婦のお百が生まれた。秋田藩佐竹家の御家騒動に絡んで夫の那珂忠左衛門は斬罪となり、彼女はその後転変の人生を送った。その転変ぶりは「秋田杉直物語」や「増補秋田蕗」などで彼女の性格を拡大して描かれ、京・大阪・江戸をへめぐった淫婦として、妲妃の名前を冠して講談「妲妃のお百」となり、歌舞伎化された。