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井上通女

いのうえつうじょ 


[井上通女]
江戸中期の女流歌人。丸亀藩士・井上儀右衛門本固を父に讃岐国丸亀に生れる。幼少より読書を好み、詩歌に才を見せる。1681年(天和元)、藩主・京極高豊の母堂・養性院に仕えるために江戸へ出た。この時に著した道中記「東海紀行」で世に出た。九年に及ぶ江戸滞在中には「江戸日記」を、養性院の死後故郷に帰る際には紀行「帰家日記」を著し、帰国後は丸亀藩士・三田宗寿に嫁して三男一女をもうけた。夫の没後は著述に専念して「和歌往事集」などほ出し、79歳で亡くなった。