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おさん

おさん


[おさん]
井原西鶴の、江戸時代の浮世草子「好色五人女」(全5巻)の3巻目の主人公で、今小町と評判される美貌の女性。大経師(巻物、書画、屏風、襖などを仕立てる職人の長)の妻となったが、思いがけないことが発端となって手代の茂右衛門と恋に陥り、恋情を抑えることができずに狂言心中に見せかけ逃亡したが見つけ出され、不義密通は極刑という当時の社会にあって、数日間の引き回しの後、天和3年、9月22日の明け方、粟田口の刑場で二人とも処刑された。