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藤原多子

ふじわらのたし


[藤原多子]
1140-1202
若くして亡くなった近衛天皇の皇后。次いで二条天皇の后となったことから「二代の后」と呼ばれた。藤原頼長の養女として1150年(久安6)に入内。近衛天皇12歳、多子11歳であった。1155年(久寿2)7月に近衛天皇が若くして亡くなると近衛河原に幽居したが、1160年(永暦元)、二条天皇の強い要請により再び天皇の後宮に入った。しかし、1165年(永万元)7月、二条天皇が23歳の若さで亡くなると、同年12月出家した。書・絵・琴・琵琶の名手として知られたが、1201年(建仁元)、62歳で死去した。