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和泉式部

いずみしきぶ


[和泉式部]
978頃-没年不詳
平安時代中期の歌人で中古三十六歌仙の一人。「和泉式部」の女房名は、夫・和泉守の橘道貞の任国と父・越前守の大江雅致の官名を合わせてをつけられたもの。橘道貞との結婚は破たんし、後に藤原道長の家司で武勇をもって知られた藤原保昌と再婚して夫の任国・丹後に下ったが、その間の恋愛遍歴を道長から「浮かれ女」と評されもした。真情に溢れる作風は恋歌・哀傷歌・釈教歌にもっともよく表され、殊に恋歌に情熱的な秀歌が多い。晩年の詳細は分らない。