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大伴坂上郎女

おおとものさかのうえのいらつめ


[大伴坂上郎女]
生没年不詳
万葉集の代表的歌人。大伴安麻呂と石川内命婦の娘で大伴旅人の異母妹でもあり、また大伴家持の叔母で姑でもある。その作風は技巧的でありながらも豊かな叙情性をも兼ね備えているが、彼女の数多い相聞歌は彼女の実体験によるものではなく、歌を詠んだ相手への親しみを表したものであったのではないかとも言われている。坂上郎女は通称であるが、坂上の里(現奈良市法蓮町北町)に住んだことから呼ばれるようになったという。