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通夜

つや


[通夜]
仮通夜をする場合、遺体を布団に寝かせたまま読経をあげ、遺体とともに一夜を過ごします。しかし最近は、納棺を早めにすることが多いようです。棺には、経帷子一式の死装束を入れて、胸元に仏名を墨書きした奉書をのせ、白菊の花や故人が愛した花や故人の愛用していた品を納め、棺のくぎを打たずに、祭壇に安置します。通夜の時は、弔問客が自由に出入りできるよう玄関口を開け払って、明るく照らします。席次は、一般的に祭壇に向かって右側が喪主、遺族などの身内が座り、左側が世話役代表、故人とかかわりの深い方々、会社関係者が座り、正面後方に一般の弔問客が座ります。通夜式は、僧侶が30分ぐらい読経をあげた後、喪主が焼香を行い、以下血縁の濃い順に、次いで世話役代表、席順とほぼ同じ順番に行い、僧侶退席によって通夜は終了します。その後、弔問客への酒食の接待(通夜ぶるまい)があり、喪主は、弔問のお礼や生前の厚情に対して、お礼の挨拶をします。通夜ぶるまいの接待は世話役にまかせ、喪主や遺族は、霊前で弔問客への返礼につとめます。最近は半通夜にするのが普通で、9時から10時を目安に適当な時間を見計らって、世話役代表がお開きの挨拶をし、喪主や遺族に代わって、弔問客を玄関まで見送ります。弔問客が引き上げたあと、夜通しで、遺族や親族が交代して遺体に付き添い、線香や灯明を絶やさぬようにします。