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屠蘇・おせち料理・雑煮

とそ・おせちりょうり・ぞうに


[屠蘇・おせち料理・雑煮]
元日の朝は、家族一同で新年の挨拶をすませた後、盃台に大中小の朱塗りの盃を重ねた三つ組杯に、邪気を払うとされる屠蘇(山椒、桔梗、桂皮などを調合して屠蘇散をひたしたお酒)を注ぎ、小中大の順に上のほうの杯からそれぞれ一杯づつ、男は左手で、女は右手で飲み、一年の無事を祈ります。祝い膳には、おせち料理や雑煮を用意します。おせち料理は、三段から五段重ねの重箱を用い、一の重は、だて巻き・きんとき・数の子・紅白かまぼこなどの口取り、二の重には鯛(めでたい)・伊勢えび(長寿)ぶり(出世魚)・伊勢えびなどの縁起物の焼物、三の重にはしいたけ・にんじん・里芋・たけのこなどの煮物、与の重には紅白なます・わかさぎの南蛮漬けなどの酢の物、五の重は、三が日のうちにおせちがなくなるのに備えて、家族の好物など予備の料理を入れておきます。雑煮は、家族や地方によって調理法も違い、関東では四角い餅を入れたすまし汁仕立て、関西では丸い餅を入れた白味噌仕立て、九州や山陰地方では小豆雑煮もあります。魚や特産物を入るなど味付けや具は、郷土色が色濃く出ます。