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結納・婚約 (日時・服装・準備・進行)

ゆいのう・こんやく 


[結納・婚約 (日時・服装・準備・進行)]
結納の取り交わし方には、仲人が使者になり、両家を往復する方法もありますが、現在は、仲人宅や当事者どちらかの自宅、ホテル、料亭などで一箇所に集まって取り交わすことが多いようです。日時は、大安吉日がよいとされていますが、こだわる必要はありません。時間は、午前十時ごろから、午後三時ごろまでに終わるように設定します。服装は、正式礼装でなくとも準礼装か略式礼装でかまいません。男性の場合は、靴と靴下は黒が基本で、ダークスーツに、白ワイシャツ、フォーマルなネクタイでよいでしょう。女性の場合は、本人は和装ならば訪問着か付下げ、洋装ならドレッシーなワンピースなど、母親は、和装なら一つ紋の訪問着や色無地の紋付、洋装ならあらたまった感じのワンピースなどにします。出席者は、当事者二人、それぞれの両親と仲人夫妻です。両家が遠方に離れている場合は、親の代理や男性側は本人だけの場合もあります。また最近は、仲人を立てずに両家だけで行う形式も多くなっています。この場合は、男性側の父親が進行役を務めながら進めます。当日は、結納品一式を床の間や上座に飾り、花や掛け軸もそれに相応しいものを飾ります。飲み物は、日本茶ではなく、慶事に使われる桜湯、昆布茶を出すのがしきたりです。また菓子は、紅白饅頭や松竹梅などの干菓子を用います。結納交換が終了するまで、両家はことばを交わさず目礼程度ですませ、開式時と閉式時以外は、一緒におじぎをすることも控えます。列席者は、「帰る、重ね重ね、再々」などのことばを使わないように注意しましょう。進行は、(1) 両家とも仲人に結納品を預け、床の間か上座に飾ってもらいます。全員が着席したら、代表して男性側の父親が仲人夫妻にあいさつ。「本日はご多用中のところ、両家の仲立ちをお引き受けいただきましてありがとうございます。結納品を持参しましたので、お取り次ぎのほどよろしくお願い申しあげます。」(2) 仲人夫人が、男性側の結納品を、女性本人の前に運ぶ。(3)仲人が「○○様からの結納品でございます。幾久しくお納めください」 と述べ、女性は「幾久しくお受けいたします」と返礼します(4)女性は目録を改め、受書を仲人に差し出します。(最近は、受書のやりとりを省略することが多くなっています)。(5) 仲人が、締めくくりの口上「ここにめでたくご両人のご婚約が成立いたしました。ご多幸を幾久しくお祈り申し上げます」 を述べ、一同おじぎをします(6)男性側の父親が両家を代表して、仲人にお礼の挨拶をし、会食に移ります。