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結納・婚約 (結納品・結納金・婚約指輪)

ゆいのう・こんやく 


[結納・婚約 (結納品・結納金・婚約指輪)]
婚約の形式は、簡略化される傾向がありますが、一般的な婚約の形は「結納」です。結納には婚約の証人として、仲人に立ち会ってもらうのが一般的です。結納の形式に地方によって違います。記念品を交換することで婚約したとする人も増えています。結納の形式は、現在では、結納の金品を贈り合う儀式になりました。結納品は、目録を含め、九品目が正式とされていますが、略式の七品目、五品目の飾り方もあり、奇数でそろえます。デパートや専門店、結婚式場でセットで求められます。正式な九品目は、右から、① 長熨斗(ながのし)<あわびののし>②目録(もくろく)<結納品の品名と数を記したもの>③金包(きんぽう)<結納金の入った包み>④勝男武士(かつおぶし)<鰹節>。⑤寿留女(するめ)<するめ>。⑥子生婦(こんぶ)<昆布>⑦友志良賀(ともしらが)<麻糸>⑧末広(すえひろ)<白い扇を二つ組合わせた扇子>⑨家内喜多留(やなぎだる)<酒樽>です。婚約指輪を同時に贈る時は、「寿」のケースに水引きをかけ、金包の左に置きます。婚約指輪は正式にはダイヤモンドの入ったものとされ、予算は、月収の二、三か月が相場ですが、女性の誕生石を選ぶ例も多くなっています。指輪の裏側には、二人のイニシアル、婚約年月日を刻むのが一般的です。女性側からは、指輪や時計などでお返しをします。結納金は、品目中の「金包」にあたるもので、男性の月収の二、三か月、またはボーナス1回分が目安とされ、偶数や端数を避けて贈ります。新札を揃え、中包みに金額を書き、奉書紙で包み、表書きに「御帯料」と記します。女性からは「結納返し」として、結納金の半返しがしきたりです。表書きには「御袴料」と記します。最近は、二人で話し合い、半返し分を引いた額を結納金にするケースも増えています。目録には、品目をしきたりに従って列記します。印刷された市販品に年月日、氏名、宛名を書き入れる場合と、奉書紙に毛質で自書する場合があります。折り目に文字がかからないように書き、左から右に五つ折りもしくは七つ折にします。結納を受け取った方は、受け取ったしるしとして受書を渡しますが、その場で受け取りが確認できるときは省略することもあります。受書の書き方や形式は、目録と同様です。家族書には、本人と同居している家族のみの氏名、年齢、続柄を書きます。同居している祖父母や既婚の兄弟夫婦がいれば含めて、家族書に書きます。親族書には結婚して別々に住んでいる兄弟夫婦、祖父母など、三親等以内の、年齢、住所、職業などを添えて書きますが、どこまでの範囲にするか、双方で調整した方がよいでしょう。家族書も親族書も正式には、三つ折りにして、上包みに入れ、表書きには「家族書」「親族書」と記し、結納品とは別の木盆にのせて飾ります。最近は、普通の半紙に、家族書・親族書の両方をまとめて書いたりすることもあります。