駿河雛具(静岡県)

するがひなぐ


[駿河雛具(静岡県)]
今川氏が駿河の大名であった時代(16世紀)には既に生産されていたという。久能山東照宮や浅間神社の造営などを機に全国から導入された高度な技術を応用し、江戸時代に定着した「塗りもの」の一分野として雛具作りが発展した。唐草や花鳥山水などの蒔き絵が特徴で、御所車、箪笥、長持、鏡台などその種類は40種類にも及び、しかもそれぞれが本物と同じ工程で作られているのが大きな特徴。