雄勝硯(宮城県)

おがつすずり


[雄勝硯(宮城県)]
室町時代から作られている雄勝硯は,昔ながらの手作りの製法により,硯工人の腕一つで丹念に彫り上げられている。雄勝硯の石肌は滑らかで,特徴は,鋒鋩の荒さ,細やかさ,硬さ,柔らかさのそれぞれがほどよく調和し,光沢豊かな黒色,又は暗藍色をしていることにある。主産地である雄勝町は,硯の原料となる玄晶石の産地として知られている。