飯山仏壇(長野県)

いいやまぶつだん


[飯山仏壇(長野県)]
浄土真宗系のお仏壇を中心に製作されていて、その起源は17世紀後半といわれる。木地、宮殿、彫刻、金具、塗、組立、金箔押、蒔絵の8工程に大別され、桂、朴、杉などの厚木をふんだんに使用するのために重量が重いことが特徴の一つ。本組み木地(分解組立てが可能な木地製造法)、弓なげし、宮殿の肘木組物(分解組立が可能な宮殿)、胡粉盛り、蒔絵などの伝統的技法により、特長ある塗り仏壇となっている。飯山仏壇が産地形成されたのは、土地の人々の仏教信仰が厚いこと、原材料の入手が簡単なこと、製作に適した気候であることなどによるといわれる。