信州打刃物(長野県)

しんしゅううちはもの


[信州打刃物(長野県)]
長野県上水内郡信濃町を主産地とする刃物で、16世紀の中ごろの川中島合戦の当時、この地方に往来した刀匠が武具刀剣の修理をし、郷人がこれによって鍛冶を習得したのが始まりといわれる。伝統的に鎌(かま)、鉈(なた)、包丁などを生産してきたが、明治時代の後期には、生産と販売とを分業化した問屋が確立されて産地として定着した。特徴は、刃幅が広く強靭な上に、草を根元から刈り取ることができ、刈り払った草が手元に寄ってくるように考案されている。