高山茶筌(奈良県)

たかやまちゃせん


[高山茶筌(奈良県)]
室町時代中期、高山領主の子息が、茶道の創始者でもある村田珠光の依頼によって作ったのが始まりとされる。以後、その製法は城主一族の秘伝とされ、代々後継ぎのみに「一子相伝」の技として今日まで伝えられてきた。現在では、奈良県の高山が全国で唯一の茶筌の産地となったが、濃茶用と薄茶用の二種が製作され、一般的には、薄茶用の穂数、80本立が最も多く作られている。