出石焼(兵庫県)

いずしやき


[出石焼(兵庫県)]
兵庫県豊岡市出石町一帯で焼かれる磁器。国内でも珍しい白磁を中心とした焼き物である。透き通るように白い磁肌に、浮き彫りや透かし彫りによる精緻な紋様が際だつ。また、釉薬を一切用いないのも特徴で、素地独特の味を醸し出している。垂仁天皇時代に食器類を焼いたことから始まり、寛政元年に白色原石が発見されたことが現在の出石焼の基礎となり、明治35年にアメリカで開催された万国博覧会において金賞を受賞している。