博多人形(福岡県)

はかたにんぎょう


[博多人形(福岡県)]
粘土製の素焼きの人形に精巧な彩色をほどこしたもので、17世紀に黒田長政の福岡築城に際して、瓦職人の正木宗七という人が余技に人形を作って献上したのか起こりと伝えられている。明治23年4月、第二回全国勧業博覧会が大阪で開催された際に「博多素焼人形」として出品されたが、授与された褒賞状に単に「博多人形」と記されていたことから今日の名称となった。また、明治33年のパリ万国博覧会に美人物博多人形を出品して声価を高めた。昭和51年2月に伝統的工芸品に指定された。