京繍（京都府）
きょうぬい
[京繍（京都府）]
１２００年の歴史をもつ日本刺繍のこと。平安貴族の衣服や武具に使われ、江戸時代に友禅染が確立されてからは、その重要な加飾技法として発展してきた。絹織物や麻織物に金糸、銀糸などを用い、表現方法も多彩で写実的な図柄が特徴。特に、経済力を持つようになった町人たちによって作り出された「寛文文様」と呼ばれる新しいデザインの表現の中で、刺繍は重要な役割を果たした。奈良県の興福院に伝わる掛袱紗（かけふさ）は、格調高い江戸中期の作品を代表するもの。
[京繍（京都府）]
１２００年の歴史をもつ日本刺繍のこと。平安貴族の衣服や武具に使われ、江戸時代に友禅染が確立されてからは、その重要な加飾技法として発展してきた。絹織物や麻織物に金糸、銀糸などを用い、表現方法も多彩で写実的な図柄が特徴。特に、経済力を持つようになった町人たちによって作り出された「寛文文様」と呼ばれる新しいデザインの表現の中で、刺繍は重要な役割を果たした。奈良県の興福院に伝わる掛袱紗（かけふさ）は、格調高い江戸中期の作品を代表するもの。