伊勢形紙(三重県)

いせかたがみ


[伊勢形紙(三重県)]
三重県鈴鹿市で受け継がれる精巧微細な彫刻技法で、柄や文様を着物の生地に染めるのに用いるもの。昭和27年に無形文化財指定、昭和30年に6名が重要無形文化財技術保持者(人間国宝)に認定、昭和58年4月に通産省の伝統的工芸用具指定を受ける。歴史は古く、その始まりは諸説あるが、室町時代末期には形紙があったと考えられる。江戸時代には徳川紀州藩の保護の下に独占企業として、白子を中心に広く知れ渡った。