かわら


[瓦]
7世紀ごろに中国から伝わった粘土を焼成してつくる屋根葺き材のことで瓦を使った屋根は「かわらぶき」と言います。材料としては「燻瓦」「釉薬瓦」と粘土以外の「セメント材」「スレート材」などがあります。用途によって平瓦・丸瓦・軒瓦・けらば瓦・鬼瓦(鬼の形をしており、魔よけの意味で用いる)などがあります。また、形の違いで「和瓦」と「洋瓦」があり、「和瓦」は波打ったものか、断面が半円形のものが主流で、「洋瓦」には、「S型瓦」「スペイン瓦」「フランス瓦」等に分類されています。多種の瓦を組み合わせて屋根に葺くことで風雨を防いだり、重石として屋根を押さえ、強風で吹き飛ばされるのを防ぐ役割もあります。地震の多い地域では落下すると重いので厄介になり、銅版やコロニアル(スレート)など軽量な別の素材にする家も増えてきました。現在では、三州瓦(愛知県)、淡路瓦(兵庫県)、石州瓦(島根県)が三大産地として有名です。