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美空ひばり

みそらひばり


[美空ひばり]
1937~1989
横浜市磯子区で鮮魚商を営む父・加藤増吉と母・喜美枝の長女として生まれた、昭和の歌謡史を代表する歌手・女優で、本名は加藤和枝。戦後間もない1945年、8歳のときに「美空和枝」の芸名で私設の舞台に立つが、歌の上手な天才少女としてうわさが広まり、コメディアンの伴淳三郎やボードビリアン・川田晴久の一座を経て1949年に正式にデビューした。当時のスター歌手・笠置シズ子の物まねが上手なことが有名になるきっかけでもあったが、「悲しき口笛」の大ヒットで同名の映画に主演するなど、12歳でスターの地位を得た。江里チエミ・雪村いづみと共に「三人娘」として人気を博し、その後は「柔」「悲しい酒」「愛燦々」「みだれ髪」「川の流れのように」など次々とヒット曲を生み出し、多くのファンに支えられた国民的歌手となった。1989年6月24日、間質性肺炎による呼吸不全のため52歳で死去。同年7月には女性として初めて国民栄誉賞を贈られたが、俳優・小林旭との結婚生活の破たんを初め、母親や兄弟たちに次々と先立たれるなど、個人としての人生は必ずしも満たされたものとは言えなかった。