修正依頼



大伴家持

おおとものやかもち


[大伴家持]
718頃~785
奈良時代の政治家・歌人で三十六歌仙の一人。万葉集の編纂にかかわる歌人として取り上げられることが多いが、大伴氏は大和朝廷以来の武門の家柄であり、彼自身は天平の政争を生き延びて中納言まで昇任した政治家である。歌人としては、万葉集に、全体の10パーセントを超える長歌・短歌など合わせて473首が収められている。785年、職務のために滞在していた陸奥(現在の東北地方に相当する地方)で没したが、死の直後に起きた藤原種継暗殺事件との関連を疑われ、埋葬を許されないまま除名された。名誉が回復されたのは21年後の806年のことであった。