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陸奥宗光

むつむねみつ


[陸奥宗光]
1844-1897
明治時代、カミソリ大臣といわれた代表的な外交官、政治家。紀州藩藩士伊達宗広(伊達千広とも)の末っ子として生まれました。18才の時、京都に出て木戸孝允、板垣退助らと交じって討幕運動に加わり、さらに坂本竜馬の海援隊に入って活躍。明治維新後は、新政府に仕え、兵庫県知事、神奈川県知事になり、さらに大蔵省心得になって地租改正に努力しましたが、薩長藩閥政府の現状に憤激し、役人を辞しました。西南戦争の際、政府転覆を謀ったが発覚し、禁獄5年の刑を受けるはめになりましたが、出獄を許された後、ヨーロッパに留学し、帰国。後アメリカ駐在公使、農商務大臣と歴任して活躍。1892年には、第2次伊藤博文内閣の外務大臣に就任し、1894年に日英改正条約に調印し、幕末以来の不平等条約である治外法権の撤廃に成功しました。さらに日清戦争後の講和会議に全権として出席し、下関条約を結び、日本に有利な講和条約を結びました。この頃より肺結核を患い、54歳で生涯を閉じました。