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宮本武蔵

みやもとむさし


[宮本武蔵]
1584?~1645
江戸時代初期の兵法家であり、二刀を用いることで有名な二刀流(二天流)兵法の祖。生まれは、美作国(岡山県)宮本村とも、播磨(兵庫県)ともいわれている。本姓は新免であるが、住んでいた土地の名をとって宮本ともいい、母の家を継いで宮本というようになったとも伝えられている。13歳で兵法家になることを決意し、その後諸国を武者修行して歩き、勝負を重ねながら、二刀流を工夫して二天流をあみ出した。生涯60回以上も勝負をして一度も負けたことがないといわれている。なかでも、京都の兵法家吉岡一門との戦いや小倉の巌流島での佐々木小次郎との試合が有名で、現代でも小説、時代劇映画等に脚色されている。1940年から、肥後の熊本藩主細川忠利に仕え、客分となって兵法を教えるようになった。その頃、兵法の最も肝心なことがらをまとめた「五輪書」五巻を書いた。このなかで、技だけではなく、精神を鍛えることが大切だと説いている。現代でも人生哲学書、指導書としても読まれ、日本だけでなく、翻訳されて世界各地で愛読されている。また、絵画、彫刻にも優れ、「鵜図」「紅梅鳩図」「正面達磨図」などの多数の工芸品が現在に伝わっている。