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豊田佐吉

とよださきち


[豊田佐吉]
1867~1930
トヨタ自動車の源流である豊田自動織機の創業者。遠江国山口村(現・静岡県湖西市)に生まれ、幼児のころから、機織りに苦労する母の姿を見て育ったのが発明家への道を歩かせるきっかけとなった。1890年、独力で「豊田式木製人力織機」を発明。高価な金属の利用を最小限にとどめて安価な木を多用したために、外国製に比べて格段に価格が安く、またたく間にシェアーを広げた。むだを省くこの発想は、後の「トヨタ生産方式」の原点でもあった。木製人力織機はその後も改良を加えられて1896年には「豊田式汽力織機」の発明につながり、1902年には豊田商会を設立して今日のトヨタグループの礎を築いた。1930年10月30日に死去。藍綬褒章を二度受章した。後を継いだ息子の豊田喜一郎は、後にトヨタ自動車を創業した。