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徳川慶喜

とくがわよしのぶ


[徳川慶喜]
1837~1913
江戸幕府最後の第十五代征夷大将軍で、大政奉還を行って264年に及んだ江戸幕府の幕を下ろした。徳川御三家の一つである水戸徳川家第九代藩主・徳川斉昭の七男として生まれたが、1847年、御三卿の一橋家を相続して名を慶喜と改めた。大政奉還によって将軍職を辞し公武合体を目指したが、王政復古の大号令後の鳥羽・伏見の戦いでは、幕府軍を置き去りにして大坂から江戸城へ逃げ帰り、朝廷からの追討令を受けて謹慎した。戊辰戦争におけるその行動は、敵前逃亡だと非難する声がある一方、この判断のおかげで内戦を免れ、欧米列強からの干渉を受けずに済んだと評価する声も大きい。晩年は政治的活動は行わず、写真撮影や狩猟、囲碁などの趣味に生き、公爵として大正時代まで天寿をまっとうした。1913年、肺炎で死去。享年76。