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天武天皇

てんむてんのう


[天武天皇]
631?~686
第40代天皇で、壬申の乱で天智天皇の子である大友皇子を滅ぼして即位した。舒明天皇の第二皇子として生まれ、即位前は大海人皇子(おおあまのみこ)と称した。「日本書紀」によれば、天武天皇は才能に恵まれ、武徳に優れていて天文や占星の術を得意としたとあるが、事跡で特筆すべきは、それまでの呼称である大王を天皇に代えたことで、天皇の称号の初代とみられることである。即位後は飛鳥浄御原宮律令の制定により律令国家の確立を目指し、官僚機構の整備、朝廷の身分秩序の確立、新冠位制の施行などの皇親政治を行い、更に、地方の行政組織作りを進めて支配体制を明確にした。また、新羅との国交を保持して唐と断絶するなど、対外的な事跡も残し、牛・馬・犬・猿・鶏など、いわゆる五畜の肉食を禁止したことでも知られているが686年に崩御した。