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後白河天皇

ごしらかわてんのう


[後白河天皇]
1127~1192
第77代天皇。即位した翌年に保元の乱に勝利して藤原氏の勢力をそぎ、皇室の権力の強化に努めました。天皇の位は、わずか3年で二条天皇に譲りましたが、その後も、上皇として5代30年に渡って院政を行いました。藤原氏からの政権奪回には武士の力を利用しましたが、なかでも平清盛とは1159年の平治の乱以降親密な関係を築き、清盛が没すると源氏を用いて平氏を排除するなど、新旧の勢力を巧みに利用しました。仏教を厚く信仰して多くの寺院を建てたり、記録書を設けて荘園を整理するなど天皇中心の政治を目指しましたが、藤原氏追放のために利用した武士が勢力を増して政治の実権を握り、結局目的を果たすことはできませんでした。