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行基

ぎょうぎ


[行基]
668~749
奈良時代の僧。和泉国(大阪)に生まれ、出家して法興寺や薬師寺で仏教を学びました。諸国を巡り、貴族や僧だけに許された仏教を農民や貧しい人々にも広めました。布教活動をする一方で池や橋を築いたり、道路や寺を作ったり、旅人の宿泊施設を設置するなど、世のため人のために社会事業を行いました。は“行基菩薩”と呼んでその徳を称えました。初めのころは、人々を惑わせるものだとし朝廷に弾圧を受けるものの、やがて、聖武天皇の依頼によって奈良の大仏作りに協力するようになり、各地で大仏の必要性を説いてお金や人手を集めました。このことが認められて、745年に我が国最初の大僧正に任じられ、749年には大菩薩の号を賜わりました。