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一遍

いっぺん


[一遍]
1239~1289
鎌倉時代中期に時宗をはじめた僧。伊予(愛媛県)の豪族の子として生まれました。幼いころに出家して比叡山の延暦寺で天台宗を学び、九州の太宰府で12年間浄土門を学んだ後、帰郷して還俗します。32歳で再び出家し、だれでも一度の念仏により往生して仏になれる、という悟りを得て時宗を開きました。「一遍の念仏」を勧め、南無阿弥陀仏と書かれた札を配り、布教に踊りの念仏を取り入れながらひたすら全国を回って教えを広めました。信心のない者や下層階級の者でも等しく救われると説いた時宗は、多くくの庶民に爆発的な帰信者を得て、まさに民衆の宗教となりました。