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市川団十郎

いちかわだんじゅうろう 九代目


[市川団十郎]
1838~1903
明治時代の歌舞伎の名優で、江戸の歌舞伎界で「宗家」と呼ばれた特権的名家の9代目。本名は堀越秀。屋号は成田屋。幼少のころより修行を重ね、1874年に団十郎のを継いで歌舞伎座の座頭として活躍しましたが、風さいがりっぱで声にも恵まれ、「劇聖」と呼ばれました。団十郎の演技は入神の演技とも伎芸絶妙とも称されて最大級の讃辞を与えられていますが、役者としてだけでなく俳人としても優れ、紀行文などの随筆にも並々ならぬ才を示しました。写実化を唱えて演劇改良に熱心で、活歴物を次々と上演し、また古典にも近代的演技術を導入して後世へ型を残しました。